アフターピルを入手する方法として、オンラインで医師の診察を受けて、自宅に届けてもらえるサービスがあることをご存じでしょうか？

バイク便を利用すれば、最短30分～1時間で自宅に到着する場合もあります。

一方で「オンラインで処方してもらえるアフターピルは安全なの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

緊急避妊薬アフターピル！どんなときに使う？

望まない妊娠を防ぐための「緊急避妊薬」であるアフターピルは、次のような場面で服用されます。

・コンドームが破けたなど、避妊に失敗したとき
・コンドームを使用せずに性行為をしたとき
・コンドームを装着していない時間があったとき
・低用量ピルを飲み忘れたとき

精子が膣内に入ると、わずかな量でも妊娠する可能性があります。

避妊具を正しく使用していない時間があった場合や、少しでも不安がある場合には、早めにアフターピルの服用を検討しましょう。

アフターピル オンラインピル処方の特徴

アクセスが簡単

• どこにいてもインターネット接続があれば、医療サービスを受けることができる。
• 地理的な制約や移動の必要がないため、忙しい人や遠隔地に住む人に便利。

プライバシーと匿名性

• 自宅からプライバシーを保ちながら、避妊に関する相談やピルの処方を受けることができる。
• 他人の目を気にせずに医療サービスを利用できる。

時間と効率

• 通院にかかる時間を節約でき、診察や処方箋の取得が迅速に行える。
• スケジュールが調整しやすく、待ち時間が少ない。

継続的なフォローアップとサポート

• ビデオ通話、チャット、Eメールなどを通じて継続的なフォローアップが可能。
• オンラインプラットフォーム上で、質問や不安に迅速に対応。

最大避妊率95％！通販やオンライン診療で入手可能なアフターピルは3種類

現在、日本国内で入手可能なアフターピルは主に以下の3種類です。それぞれ服用のタイミングや避妊成功率にも違いがあります。

①レボノルゲストレル法（最も一般的）
②ウリプリスタール法（120時間まで有効）
③ヤッペ法（安価だが副作用が現れやすい）

項目	レボノルゲストレル法	ウリプリスタール法	ヤッペ法
主成分	レボノルゲストレル	ウリプリスタール酢酸	高用量のエチニルエストラジオール + ノルエチステロンなど
服用方法	性行為後72時間以内に1錠服用	性行為後120時間以内に1錠服用	性行為後72時間以内に2錠服用、その後12時間後に２錠服用
避妊成功率	約85%	約95%	約75％
効果の持続時間	72時間以内で早めに服用するほど効果が高い	性行為後120時間まで効果がある	72時間以内で早めに服用するほど効果が高い
副作用	吐き気、頭痛、月経不順など	頭痛、月経不順など	吐き気、嘔吐、頭痛、乳房の痛みなど
薬の種類	ノルレボ レボノルゲストレル	エラ エラワン	プラノバール

レボノルゲストレル法

最も一般的な緊急避妊法で、性交後72時間以内に1錠服用することで、85％の確率で妊娠が阻止できるとされています。後述するヤッペ法と比べても副作用が少なく、安全性が高いのが特徴です。

日本産婦人科学会によれば、以下のとおり、服用までの時間が早ければ早いほど妊娠阻止率が高くなることが示されています。

・24時間以内　　：95％
・25時間～48時間：85％
・49時間～72時間：72％

レボノルゲストレル法のアフターピルには、
・ノルレボ錠（国内先発品）
・レボノルゲストレル錠（ジェネリック）
があります。

ジェネリックであるレボノルゲストレル錠のほうが、ノルレボ錠よりも安い傾向があります。

参考：日本産科婦人科学会 「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
参考：あすか製薬株式会社「レボノル錠1.5mg」

ウリプリスタール法

ウリプリスタール酢酸を主成分とする緊急避妊法は、120時間以内であれば85％の確率で妊娠が阻止できます。

他の方法よりも長い時間効果を得られることが特徴で、リスクのあった性行為から一定時間が経過している場合などに処方されます。

ウリプリスタール法の薬には
・エラ
・エラワン
などがあります。

上述したノルレボゲストレル法と同様に、副作用が少ないのも特徴です。

ヤッペ法

ヤッペ法とは中用量ピル*（プラノバール）を使った緊急避妊の方法です。

この方法では、性行為後72時間以内に2錠服用し、その12時間後にさらに2錠服用することで、70～80％の確率で妊娠を阻止できます。

ヤッペ法の利点は、比較的低コストであることですが、他の避妊法と比べて妊娠阻止率が低いという欠点もあります。

以前は緊急避妊の主流な方法でしたが、吐き気や嘔吐などの副作用がおこりやすく、安全性と有効性の観点からから、現在はあまり推奨されていません。

*中用量ピル…低用量ピルよりも含まれるエストロゲン（女性ホルモン）の量が多いピルで、現在は生理日の移動を目的に処方されることが一般的です。

参考：日本産科婦人科学会 「緊急避妊法の適正使用に関する指針」

• アフターピルのオンライン処方のメリット！対面処方との違いは？

オンライン診療は対面診療と比べて、手軽さやアクセスのし易さ、プライバシーの確保などの面で多くのメリットがあります。

ここでは、オンライン処方のメリットと、対面処方との違いを解説します。

	オンライン処方	対面処方
メリット	・自宅で簡単に診察が受けられる ・ 24時間対応クリニックもあり、迅速に対応してもらえる ・プライバシーが守られ、対面せずに完結できる ・通院の交通費が不要	・ 直接医師と対面で相談できる ・医師との信頼関係が築きやすい ・地域によっては比較的費用が安くなる場合もある
デメリット	・インターネット環境と操作が必要 ・診察時間が短めで、細かいフォローが難しい場合がある ・宅配で受け取るため、配送料がかかることがある	・診療時間内に病院まで行く必要がある ・待ち時間が発生しやすく、処方まで時間がかかる可能性がある ・他の患者や受付と顔を合わせるため、プライバシーが気になる場合がある

①手軽にアフターピルを入手できる

オンライン診療では、スマートフォンかパソコンがあれば、場所を選ばずに診察を受けることができます。

通院の必要もなく、病院での待ち時間もないため、時間がない人や忙しい人にとって便利なサービスです。

②プライバシーが守られる

アフターピルの処方を受けたい場合、「病院で誰かに会ったらどうしよう」と不安に感じる方も多いでしょう。

オンライン診療では、電話やLINEで診療が完結するケースもあり、他人の目を気にせず受診ができます。

また、郵送の際は、アフターピルと分からないように品名を「雑貨」「書類」として送ってくれるクリニックもあります。

③24時間診療を受け付けているクリニックも

オンラインクリニックの中には、24時間診療を受け付けているところもあり、深夜や早朝など医療機関が開いていない時間でも診察を受けることができます。

アフターピルは服用のタイミングが早ければ早いほど効果が高くなるため、診療を受けられる時間の選択肢が増えるのは非常に便利だと言えるでしょう。

【アフターピルの値段比較】オンラインと病院ではどっちが安い？

自由診療のピル値段	オンライン	病院
低用量ピルの値段	2,000円(最安値)〜3,500円前後	2,000円(最安値)〜3,500円前後
中用量ピルの値段	2,900円(最安値)〜5,000円前後	2,900円(最安値)〜6,000円前後
アフターピルの値段	8,000円(最安値)〜12,000円前後	3,000円(最安値)〜16,000円前後

アフターピルの副作用

女性ホルモンを急激に変化させることで妊娠を防ぐアフターピルは、効果が高い一方で、吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が見られることがあります。

日本産科婦人科学会によると「国内での使用成績調査では、レボノルゲストレル錠を服用した約8％の方に副作用が見られる」と報告されています。

ここでは具体的な副作用と対処法について解説します。

参考：日本産科婦人科学会 「緊急避妊法の適正使用に関する指針」

吐き気

吐き気は全体の約3.6％に現れるとされています。吐き気があっても、嘔吐が見られることは1％以下とほとんどありません。

ただし、2時間以内に吐いてしまった場合には、再度服用が推奨される場合があります。必ず医療機関に相談しましょう。

また、空腹時にアフターピルを服用すると吐き気が強まることがあります。軽く食事をとったあとに服用すると、胃が落ち着きやすくなるでしょう。

参考：緊急避妊法の適正使用に関する指針

頭痛・眠気

国内での使用成績調査では、約1％の方に頭痛や眠気が見られたと報告されています。

頭痛が起こる理由としては、急激なホルモンバランスの変化によって体が負担を感じ、休息を必要とするためだと考えられています。
市販の頭痛薬の使用は問題ないとされていますが、服用方法は注意しましょう。

また眠気が気になる場合には、夜間に服用したり、日中にカフェインを取り入れて眠気を和らげるなどの工夫をすることで、日常生活への影響を軽減できるでしょう。

参考：緊急避妊法の適正使用に関する指針

不正出血・胸の張り

国内での使用成績調査では、アフターピルを使用した方の中で1.3％の方に不正出血が、2％の方に胸の痛みや張りが見られたと報告されています。

これらの症状は、月経周期が乱れたり乳腺が刺激されることによって引き起こされると考えられています。

ほとんどの場合、症状は軽度ですが、もし1週間以上続くようであれば医師に相談することをおすすめします。

胸の張りや痛みについては、温湿布を当てたり、湯船にしっかり浸かることで緩和することがあるので、試してみると良いでしょう。

参考：緊急避妊法の適正使用に関する指針

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緊急避妊薬アフターピルの種類は？効果時間や副作用を解説

即日発送も！オンライン処方の流れ

ここでは、オンライン処方の一般的な流れをご紹介します。

①WEBまたはアプリから問診票を記入
②予約が完了
③医師が順番に電話やビデオ通話で診察
④決済
④診察が終わったら薬の到着を待つ（最短1時間）

決済方法もさまざまで、クレジットカード、銀行振込、コンビニ支払いなどから選ぶことができます。

通常、薬の到着は翌日ですが、当日配送のバイク便やエクスプレス配送を利用すれば、最短30分～1時間で届けてもらえることもあります。（※都内や関東圏の場合）

オンラインでのピル処方は保険適用になる？

アフターピルは保険適用外であり、全額自己負担で購入する必要があります。

理由は、妊娠自体が病気ではないと考えられているためです。

アフターピルは性行為後に服用することで排卵を抑制し、受精卵の着床を防ぐ薬です。病気の治療を目的とした薬ではないため、保険は適用されません。

オンラインで買えるピルは安全？

オンライン処方の手軽さは理解できても、「オンラインのアフターピルは本当に安全なの？」「怪しい薬なのでは？」と不安に思う方も多いでしょう。

アフターピルのオンライン処方は、厚生労働省から認可を受けた安全なサービスです。

厚生労働省の規定に基づき、適切な診察や問診を受けた上での処方が可能とされています。

この背景には、アフターピルは望まない妊娠を防ぐためにも、性行為後できるだけ早く服用されることが求められる薬であることが挙げられます。

出典：厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」

アフターピルの個人輸入通販は危険！

アフターピルを個人輸入という形で海外通販で購入するのは、かなりリスクが大きいと言えます。

アフターピルの到着が、服用が必要なタイミングまでに間に合わないことがあるだけでなく、偽造薬の可能性もあると言えるでしょう。

さらに、避妊効果が得られないだけでなく、体に悪影響が出る可能性もあります。

アフターピルを入手したい場合には、オンライン診療または医療機関の受診がおすすめです。

当院のピル処方

避妊を目的とする場合には、生理の初日から服用を開始していただきます。服用を忘れなければ、ほぼ確実に避妊することができます。ピルのことなら、大阪市中央区北浜の山口あきこクリニックまでご相談ください。詳しくはこちら

アフターピルに関するQ＆A

高校生でもオンライン処方してもらえますか？

基本的に、18歳以上の方であればオンライン診療でアフターピルを処方してもらえます。

未成年の場合、クリニックによっては保護者の同意が必要なこともあるので、事前に確認が必要です。

24時間いつでも対応してもらえますか？

24時間対応のクリニックもありますが、診療可能な時間が決まっているところもあります。

緊急性が高いため、利用する前に診療時間を確認しておくと良いでしょう。

対面の診療と比べて注意すべきことはありますか？

オンラインでも医師の指示に従い、健康状態やアレルギー歴などを正直に伝えることが大切です。

わからない点は、オンライン診療中に医師に確認することをおすすめします。

オンライン処方のアフターピルはどのくらいで自宅に届きますか？

クリニックによって異なりますが、即日発送や翌日配送に対応しているところもあります。

配送方法や到着までの日数は、事前に確認するのが安心です。

アフターピルの費用は対面とオンラインで変わりますか？

オンライン診療でも費用は対面と大きくは変わりませんが、診察料や配送料が追加されることがあります。

費用を確認し、納得したうえで利用しましょう。

アフターピル服用後に生理が来ない場合はどうしたらいいですか？

アフターピルは緊急避妊用であり、常用する避妊方法ではありません。

オンライン診療を通じて医師に相談し、日常的に使える避妊方法についても考えることをおすすめします。

他の薬やサプリと併用できますか？

他の薬やサプリメントとの併用は、アフターピルの効果を弱める可能性があります。

現在服用中のものをリスト化にして医師に伝え、飲み合わせに問題がないか確認しましょう。